「人種として前進すればするほど、
われわれの音楽が中身の薄いものになってゆくのはなぜだろうか」
ネルソン・ジョージの代表作、「ソウル・ミュージックの死」に寄せられた
映画監督スパイク・リーのコメントです
60~70年代のソウル・ミュージックを愛聴しているわたしにとって衝撃的な発言でしたが、
この意見にわたしが首肯しているのかというと、話はまったく別です
いつの時代でも新たな才能が芽生えているはず‥
ただ、そんな才能も時代に支持されず埋もれているのかもしれません
つまり昔の偉大な音楽家が、あの昂揚した時代の寵児として輝くことができた一方で、
同じように素晴らしい才能を持ちながら、時流から外れてしまっているばかりに
正当に認知されていない未知の才能が、たくさんいるのではないかということです
彼らを知るのに、今からでも遅いということはありません
リー氏の気持ちはわかりますが、
わたしは懐古主義者のようにsoulを化石扱いするつもりはありません