自宅待機日のため大人しく蟄居していました
途中、朝食と夕食をたかりに実家へ戻ると兄一家が来ていました
明日から家族で沖縄旅行へ行くそうです
一歳になる甥っ子は、この世界に未だ馴染んでいないのでしょうか、
しきりに泣いたり、きょとんとしながら、
手足をもてあまし気味にばたつかせています
知能の発育途上というよりもむしろ、
とりあえず浮いてはみたけれど、
未知の広い空に戸惑っている雛鳥のようです
そして兄一家を泊めた実家は、いま彼を中心に廻っていて、
まるでホームドラマを再現しているみたいな風景
微笑ましい光景ですが、
いわゆる「家族的」な営みとは極北の立場に居るわたしにとって、
どうにも居づらく場違いなこと、この上ありません
食事を済ませると這々の体で退散してしまいました
もちろん甥っ子はかわいいですし、
このささやかな団らんこそ、人生の理想を体現しているとさえ思うのですが、
やはりわたしにとっては、どこか相容れない別世界に思えてしまいます
特に苛烈な生活を過ごしてきたわけではないのですが、
あれほどの安寧を自分が再現する日など、とても想像できません