今月の月例会はいつもの会場の確保ができず、
いつもより東よりの施設での開催となりました
それでもいつもと変わらず、たくさんの参加者で賑わう例会となりました
和室の広間を借りたので、襖の仕切で隔たれていますけれど、
TRPGのサークルさんの愉しげな歓声が時おり聞こえてきます
わたしたちも彼らに負けず?、期待の新作に夢中でのめりこみました
【お先に失礼しま~す(初)】
一昔前にフランスのメーカーで発売されていて、
すでに伝説化しているという?「皿洗いゲーム」のリメイク作品
テーマが皿洗いから残業へと今風に変わったことに伴い、
グラフィックも新たに生まれ変わりました
自分の前に配られた残業カードをゼロにすることで、
他のプレイヤーに先がけて帰宅することが目的となります
手番が来ると、裏になっているカードをめくるか(基本的には他Pのカードに)、
表のカードをスタックするかを選びます
少ない選択肢だけにルール説明も短くて済み、
序盤はさくさくと進行するので軽いゲームと錯覚してしまいそうになります
しかし、同じ絵柄であることがスタックの条件となっていることから、
後半から他プレイヤーのカードを見て予測する読みが必要となるので、
ゲーム展開が見る見る締まってくるのが楽しみどころです
昔のゲームらしい、シンプルながらアイデアに優れた作品です
またリメイクによってコンポーネントにも向上がはかられたようで、
とくにスタックの状態が一目でわかるうえに耐久にも優れた、
厚みのあるタイルが採用されているのも好感が持てます
【魔法にかかったみたい(初)】
13枚一組のカードデッキの中から、
各プレイヤーが5枚ずつ選び順番に出していきます
他のプレイヤーとのカードの重複に十分に注意を傾けつつ、
カードの効果を獲得し錬金術を達成していくカードゲーム
カードが重複した場合、その効果を獲得できるのは、
一巡して最後にカードを出したプレイヤーのみというのが要点です
しかし他プレイヤーと重複していると感じたプレイヤーは宣言することで、
本来の効果のごく一部だけを得ることができます
このルールがとても素晴らしいところで、
このゲームを盛り上げるのに大きく寄与しています
つまりプレイヤーの判断次第の「逃げ」を設定することで、
バッティングゲーム特有の腹をさぐり合う面白さに、
さらに度胸試しの要素が加わったうえ、
劣勢にたいする救済策も盛り込まれているのですから
alea作品にしてはシンプルですし、
どこかで見たようなルールの断片を組み合わせた印象という、
わかりきった批判をするのは容易いことでしょうけれど、
これほど愉しいゲームに仕上がっているのですから、
わたしには文句のつけようがありません