月曜日が憂鬱でない人は幸せだと思います
‥といきなり後ろ向きな文章で始まった仏滅の一日
災いらしきこともなく平穏な日だったのですけれど、
まあ色々と考えることが多くて、つい斜な言葉を呟いてしまいます
思索という行為を、
頭のよくないわたしのような人間が行うと、
たいてい碌でもない袋小路に迷いがちになるのですね
隆慶一郎版の葉隠、”死ぬことと見つけたり”のなかで、
江戸に蟄居させられた佐賀鍋島藩の殿様、勝茂のために、
残された佐賀藩士が協議をしていると、
”妻子を殺し城を枕に幕府と一戦交えるべし”といった極論が忽ち現れ、
それが大方の藩士の支持を得てしまう、という面白い一文があるのですが、
”死に狂ひ”ほどの帰結に至る果断な思考の持ち主が、
思考の漂白の結果、常に狭い道で塞がれてしまうわたしには、
少し羨ましく思えたりします
たとえ狂気かつ驚喜なものであっても、
そんな彼らの突破な決断はきっと、
何らかのカタルシスになるに違いありませんからね