挑戦者、八重樫選手の前回の世界戦(対イーグル京和)を観戦し、
良いところなくアゴを折られたときの印象が強かったので、
正直、あまり期待していませんでしたが、これが大きな勘違い
二枚目ではないけれど、笑顔がとても素晴らしい八重樫選手、
みっちりと締め上げられた身体を見て期待が急に膨らんできました
しかし対戦相手のチャンピオン、ポンサワン選手も不敵な面構えで、
見るからに好戦的なファイターであることがうかがえます
試合展開は足で魅せると思われていた挑戦者が、
中盤頃から打ち合いで応戦し俄に乱打戦に突入、
チャンピオンのペースに巻き込まれたかのように見られました
しかし的確に左フック、アッパーをヒットさせた八重樫が、
打撃戦を得意とするポンサワンに、何と多くの場面で打ち勝ちます
何度か、強烈なカウンターを喰って腰が落ちかけたシーンもありましたが、
10ラウンド、動きを止めた強烈なパンチの後にフォローの連打で、
レフェリーがたまらず試合を止め新チャンピオン誕生となりました
一番苦しい終盤で、あれだけのラッシュを決められたのは、
間違いなく猛練習の賜物だと思います
勝利者インタビューでは家族全員と大橋会長の心温まる祝福があり、
リングサイドの中継席でも拓殖大の先輩の内山氏とジムの先輩川嶋氏から、
試合内容を絶賛されるなど、見ていて思わず笑顔がこぼれるほどでした
あまり有名ではない選手をゴールデンタイムに放送するのは、
テレビ東京の英断だったと思うのですが、今回は大成功だったと思います
多くの人に愛されている八重樫選手、本当におめでとうございます