昨年、国道から遠く離れた未開の地へ赴きました
どこかで聞いたような住所を訝しみつつ運転すること二時間半
何たる偶然でしょうか、
前回訪れた地から僅か数百mしか離れていない場所が、
本日の訪問先であったのでした
付近に屹立しているのは、
畜産、栽培業と廃棄物処理場くらいのもの
前回、散々道に迷い、漸く訪れた時、
『生涯、二度と来ることはあるまい』と実感していたほどの僻地です
何かこの地に魂を寄せられている様な、
不思議な因縁を感じずにいられません
帰路、夏にはのどかな放牧場の風景が見られた景色
今は見渡す限りの荒野の地平を、須佐ぶる雪塵が煙るのみです
身を切るような寒空の下、一時間以上身を晒した切なさで、
すっかり気力が弱ってしまいそのまま帰宅してしまいました
明日も身をすり減らすような事案が待ち構えています