昨夜、寝酒にジャックダニエルズをストレートで呷った効能で、
今朝は久々に7時30分まで熟睡することができました
身体に仕込まれた体内時計を狂わせるには、
度数にして30℃以上は必要なようです
洗濯と荷物の受け取り以外に予定が無かったので、
西寺郷太の”プリンス論”を読了しました
もう少しマニアックに掘り下げても良いのではと思いましたが、
新潮新書だけに入門書として位置づけられるのは当然の話でした
物足りない点はあれど、殿下の魅力を存分に伝えていてしかも読みやすい
売れっ子になりつつある作者ですから続編に期待です
西寺氏が解説する通り、
プリンスは「一聴して」感じ入るのは難しい種類の音楽家です
氏の絶賛する”ビートに抱かれて”ですら、
巷に流れるポップスやロックと比べると充分に難解で、
現在主流となりつつある音楽の濁流化の中では、
下手をしなくても「取るに足らない音」として埋もれてしまいかねません
音楽ジャンルがボーダーレスとなり、
膨大な楽曲が安価に多くの人の耳に届くのは歓迎すべきなのですが、
その一方で音楽家の業績が表層的なものに留まってしまったり、
経済的に軽んじられたりしてしまうのであれば、
結果的には音楽文化の衰退に繋がってしまいます
聡明なプリンスはこのことに憂慮しつつも、
自らは独創的に対抗していますが
音楽家とリスナー、音楽出版社が納得するような、
良い解決方法は将来生まれるのでしょうか