朝から牡丹雪が舞っています
地上に触れた瞬間、美しい幻想は解けて煩わしい雪塊へと早変わり
昨夜、上階の住人の不始末で灯油が天井から漏ってきました
幸い被災場所が普段納戸に使用している部屋だったから良かったものの、
居間や隣の書庫に被害があったら、さすがに激怒していたかもしれません
いずれにしても室内は灯油の異臭が充満しています
【5位:今年めぐり逢った本】
若くして逝った、自由律の俳人にして浄土真宗の住職
住宅顕信を衝撃と共に知ったのでした
身も蓋もない表現なのは承知の上ですが、
彼の人生そのものが、俳句と併せた、
そのまま一箇の彼の作品ではないのか
そう思わざるを得ないほど、彼の生と作品は切り離せません
ここで、代表的な句を挙げて転記することは、わたしにはできませんし、
ましてや安易な賞賛の表現などもってのほかです
なぜならわたしは、
純度の高い結晶のような彼の句を、
この手で弄び、選んで鷲掴みするような蛮勇はありません
そして、彼の句に相応しい形容の語彙を、
わたしは持ちあわせていないから、
焦れた沈黙を守る以外ないのです