あと少しで、日本人によるトリプル世界戦がはじまります
いやしくも格闘技ファンを自称するなら必見の豪華なカードが揃いました
メインイベントは国内現役王者屈指のテクニシャン、長谷川選手と、
無敗のアフリカン、ベチェカ選手の技巧派対決
ベチェカ選手のハングリーな背景から、
この試合に賭ける意気込みが伝わってきて不穏な予感を感じさせます
しかしウィラポンを圧倒したスピードとセンスがある限り王者の優位は動かないでしょう
WBA世界Sフライ級のタイトルマッチは、
プロ8戦目という極めて短い戦歴で頂点に立った名城選手と、
強打と巧さを併せもったムニョス選手との激突となります
とはいえ、王者の名城選手の勇姿は、
この北方では放映されたことはなかった(はず)ですので、
なにもコメントできないのが口惜しい
一方のムニョス選手は日本人との対戦経験が豊富で、
わたしは特に、セレス小林の王者陥落試合が記憶に残っています
あの怪物的な強さが健在であれば王者の苦戦は否めないと思いますが、
その一方でもし快勝した場合、
長谷川選手と同格の評価を今後得られるのは間違いないでしょう
WBASフェザー級は日本人挑戦者が怪物退治に挑みます
本望選手は屈指のテクニシャンとの評判ですが、わたしは未見です
しかし国内、東洋で安定した戦績をおさめていることから、
世界戦の挑戦者として不足はないと考えてよいでしょう
問題は相手が21戦全KOの怪物だという一点に尽きます
しかしこの怪物、バレロは戦績では紛れもなくその通り名に値しますが、
まだその全貌を見せているわけではありません
底の見えない恐ろしさということは勿論あるのですが、
完璧な戦績に似つかわしくない欠点を、案外露呈してしまうかもしれません
挑戦者陣営は勝率は消費税率と同じパーセンテージとコメントしていましたが、
前評判や研究ビデオの中ではそれも当然です
しかし、真の勝機は試合中のリングの中にこそ散らばっている可能性があります
そこを本望選手がピンポイントで突ければ、世紀の番狂わせが‥