疲れ切っていたせいか、いつもより遅い9時頃に起床しました
身体を起こしてみると、未だだるさが抜けておらず、
微熱が続いている状態でしたので外出せず家で大人しくしていました
なにより今日一日、ずっと雨が降りつづき暗い、
空が晴れることはありませでしたから、丁度よかったのかもしれません
おかげで午前中には「説得」を読了
「信仰」と「救命」が対立したこの事件について、
それぞれの側から綿密な取材を敢行
著者がなぜこの事件に惹かれたのかも序盤で明らかにされています
ルポは「信仰」側へのコンタクトから始まります
潜入取材における「兄弟姉妹」たちの生き生きとした描写には、
著者のやわらかな視線が感じられますが、
所々で挿入される著者の「本当の」日常生活とのギャップが印象に残ります
一方、同時に「救命」側にはインタビューを行います
関係者ぞれぞれのバックグラウンドから始まり、
当時の状況、心理状態が事細かに語られます
このように読者は、予め事の背景をほぼ正確に把握した状態で、
「説得」の章を読むことになります
重い、読後感、でも絶望では、ない
この、事実の描写だけで訴えかけてくる重みは何なのでしょう