空港まで電車で30分、飛行機で2時間、
モノレールで20分、急行で1時間を往復してきました
そして現場の仕事は1時間、と
これほど移動時間がありましたので文庫本一冊を読破
佐藤賢一"剣闘士スパルタクス"です
紀元前の共和制ローマを震撼させたスパルタクスの乱の物語
解説から先に読んだところ、
"物語より戦闘を優先させた"趣旨の内容がありまして期待したのですが、
やはり、いつもの佐藤節だったと思います
わたしの友人の佐藤ファンが云うところの"主人公のぼやき"は今回も健在でした
この、主人公を等身大の人間として描くことを目的としたようなモノローグは、
わたしはあまり好きではなく、その点では今作は残念な作品でした
もっと異形な、荒ぶる魂の持ち主として描いて欲しかったのです
そして戦闘シーンも物足りない
もっと混沌として猥雑で凄惨で騒々しい当時の戦の鍔迫り合いを、
佐藤氏の資質であれば描ききれると思うのです