山本七平という人が
イザヤ・ベンダサンというユダヤ人の名を騙って書いた
日本人論「日本人とユダヤ人」
そのなかには呆れるほどウソやでたらめがあるそうで
それをきびしく告発する内容となっています。
一読して、山本という人の
あまりのでたらめさに呆れてしまいました。
著者曰く、当人からきちんとした反論もないそうですので
喝破した内容に間違いがないのでしょう。
それであれば、
「とんでもない人がいるもんだなあ」としか思えません。
で、アマゾンで「日本人とユダヤ人」の書評をみてみたわけです。
やっぱり、予想どおり。
こんな本でも高い評価をつけているひとが多いのです。
たとえ恥ずかしいウソが暴かれていても、
本の内容が、じぶんにとって都合のよい内容であれば
めをつむって意に介さない無神経さ。
これが多くの日本人の民度ということなのでしょう
だからこんな本でもいまだに売れ続けるのだなあ。
著者の浅見氏は大学教授とのことですが、
学究の徒としての矜持から、
でたらめを排する苛烈な文章に
ひじょうに真摯な印象をうけました。